Saturday, June 9, 2012

国民の知的財産

東洋医学、とりわけ鍼灸治療及び漢方薬は凡そ本国で1500年間絶え間なく使われ続けた事がこの治療法の臨床効果を立証しています。日本に鍼灸治療のような優れている伝統技術が沢山ある事の認識が現代の国民の中に不十分のため、外来のものや最先端の最新○○療法に目が奪われる事が残念ながら多いように見受けます。医療や福祉は財政難を直面しているから今こそ東洋医学の良さに注目されべきでしょう。しかし、東洋医学の良さに注目してしまうのは日本国民よりも欧米諸国の国民のようです。

日本は伝統的な宝物の宝庫である事が多くの国民が忘れられてしまうのは私にとって心を痛む事です。
上記の如く鍼灸(等)は本国で1500年間絶え間なく使われ続けているから、本来今更に「宣伝」などする必要がありません。私は開業の時こちらの治療院の「モット」を
*** 昔も今もよく効く – はり・きゅう ***
設定して、ゴム印やレターヘッドに使っている。

そして、治療するのは治療者にとって召命であって、営利目的の活動ではない。
東洋医学の知恵は全国民の共有知的財産であって、それを職業として使っている人は理想的では国民に無料で提供すべきだと考えています。
患者を治療するのは特殊な技能を要する有料のサービスとしても、その中に患者が自己管理できるような知識/知恵があれば何の躊躇いもなく患者に教えるべきです。
営業のため患者を成るべく長く通わせるのは治療者の使命に反するのではないでしょうか。

これが現在の主流である事実を毎日目の当たりにしないと行けないのは実に悲しいです。

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