Thursday, June 28, 2012

鍼灸師 - 伝統技術の売り出し


鍼灸治療は本国で1500年間絶え間なく使われ続けた事がこの治療法の臨床効果を立証していると思う。今更に最近代替医療がブームになっているから町中に散見する「宣伝」する必要がないはず。
しかし、私の個人的の印象(意見)ですが、町中に散見する「宣伝」が兎に角「商売っ!!!」と色濃くでているのは品がない。

最近本業(翻訳)の収入が減り続けているため試しに鍼灸師として「アルバイト」を探し始めた。
先日初めて何処かの治療院(殆ど整骨院しか求人案内出さない・・・)応募し、電話では先ず私は「営業」も出来るかと聞かれた。
営業 = 患者を来させる。具体的その治療院の付近で路上でビラを配る事。「らっしゃい、らっしゃいませ・・・」スタイルで。

それは私個人の信念(http://www.einklang.com/Kanpo2003.htm)に反して、治療者がやるべきではないと信じている。その報酬は最初の3ヶ月で時給840円、後に凡そ1000円、もしかして1500円まで上げられる。雑誌やオンラインで色々と探していたので、それはやはり「相場」らしい:時給900-1000円程度。
ある人材派遣会社に言われた:それは需要と供給のバランスによるものだ。
そうかもしれないが、看護婦の時給は約2000円にもなり、大工さんもそれぐらいかそれ以上だ。私の場合、過去28年余り勉強し続けて、ある程度の専門職を手にして、常に治療に関して理想論を追い求めた。自分は決して優れた学者でもないし、他に類の無い職人でもなく、まともな技術を身につけるまで後200年の修業が必要だと思う。
但し何の修行や勉強もしないでコンベニのアルバイトで同じ時給頂けるのも事実だ。そうであれば長年追い求めた理想論や信念を全て放棄する必要があるような仕事をしないほうがいい。コンベニで働けば同じ時給で信念や技術の問題/心配なにもないから。

日本に優れている伝統技術がある事の認識が不十分のため、「各種保険取り扱う」と言う決まり文句=保険診療=鍼灸治療には「許されない」ものや最新○○療法(正体不明なものも多い)に目が奪われる事が残念ながら多いように見受けます。どちらかと言うと現在東洋医学の良さに注目され、国民に比較的頻繁に使われるになったのは欧米の方です。
日本は伝統的な宝物の宝庫である事が忘れられてしまい、それなり特殊の技術であるためやはり一定の値段も付くのは自然でしょうy。

今風何処見ても「治療」=ビジネスと言う概念にどうも賛同できない。
治療するのは治療者にとって召命であって、営利目的の活動ではない。
そう言う意見を公で言いと「異端者」として取り扱われる。

治療者は営業をして、商売上手で大儲けする事は私の感覚で何となく聖書に書かれている金持ちの話に聞こえる。営利目的で治療すると治療の目的と治療者の本来の姿が見えなくなるのではないかと心配する:

「金持ちが天国に入るのは駱駝が針の穴を通るより難しい。」
新約聖書(マタイ19章16-26節)に書かれている。
(一人の男がイエスに近寄って来て言った。「先生、永遠の命を得るには、どんな善いことをすればよいのでしょうか。」イエスは言われた。「なぜ、善いことについて、わたしに尋ねるのか。善い方はおひとりである。もし命を得たいのなら、掟を守りなさい。」
男が「どの掟ですか」と尋ねると、イエスは言われた。「『殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証するな、父母を敬え、また、隣人を自分のように愛しなさい。』」
そこで、この青年は言った。「そういうことはみな守ってきました。まだ何か欠けているでしょうか。」
イエスは言われた。「もし完全になりたいのなら、行って持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。」
青年はこの言葉を聞き、悲しみながら立ち去った。たくさんの財産を持っていたからである。)

そして、患者は患っている者!お客様のような「患者様」ではない。患っているから此方の能力にある限り助けるべきだ。
患者を助ける「方法」や「概念」も又沢山ある。東洋医学において本来患者をとりあえず丸ごと=全身+精神を診るべきだ。上記の保険診療では「普通」身体の「一部位」=幾らのは2千年以上の伝統を踏み躙るような行為だと思う。
先日面接しに行った所(当然)もそう言うスタイルの治療であった。その上、時間や治療内容に関して極めて細かい「メニュー」があった:時間は30-45-60分等分単位で区切られ、それに相当する治療費が5円単位で設定されている。時間は必ず厳守する事。概念:患者が「30分」分のサービスを購入するから、治療側は正確30分のサービスを提供する事。その30分の治療は問診、着替え等を含む。この患者(様)はそれ以上の治療が必要としても関係ない。
更に、患者が来院すると手が空いている先生に「治療」される。治療者は沢山の症例を経験出来ると勉強になるそうだ。
しかし、東洋医学において治療者-患者の間に親密な人間関係が築くのは基本で、ちゃんとした治療にも不可欠だ。ここで言うまでもないが、五行説によって五臓六腑=身体の要素は必ず精神的の要素と連携しているし、「治療」は必ず身体+精神を含む包括的で行うべき。来院する患者が毎回別の治療者に診て貰うならば、先ずその患者自分の精神的な要素を公表しないだろう。まして、カーテンでさえの区切りのない大部屋では・・・
よって、又東洋医学の大事な特徴を放棄する事。
患者様はそれ満足するらしい。来院する大勢はそれを示唆する。
ならば、「患者様」も東洋医学の良さを破壊/放棄に関して責任あるように思う。

私は馬鹿だから仕方ないだろうが、「治療」とは来院した患者に必要なものを全部施す事だと思う。身体+精神を含む包括的で行うべきで、患者が購入する時間ではなく、必要な時間だけで実施すべき。単純の症例では比較的短い時間 - 私の感覚では最低40-60分の事 - 難しい症例はより長い治療時間が必要。終わるまで何分は設定しない。特に精神的の問題があれば「治療」より「お話」がどうしても長くなる。私はお話は治療の不可欠の一部と思う。
治療は常に一つ。つまり、一回の治療は幾ら(私の場合4000円)。時間と関係ない。
患者を治療するのはこちらの使命だから、一つの治療完成させなければならない。これに関してよく同業者に怒られる!

同じく同業者に怒られる行為は:患者に何か(鍼、艾等)を販売→どちらかと言うと「分けてあげる」する際、私は品物を原価の引き換えで渡す。儲けようと思っていない。

それは自分が悪い。明らかに。
でも、今風の東洋医学(の良さ)の叩き売り / 売り出し には賛同出来ない。
何十年を掛けて培われている専門職の技術を全く評価されない(時給900円)のはそう言った専門職を馬鹿にする事を意味する。私の事ではなく、真面目に東洋医学を営もうとする者。
職人を馬鹿にしているのは当然先ず行政→鍼灸には保険が使えない。(お言葉ですが、私は柔道整復師は鍼灸師の百倍の知識/技術を持っているとは信じられない。
そして、忘れたはならないよ!、「患者様」!!
30分のサービスを購入したり、兎に角安上がりの商品(=治療)や意味不明の「癒し」や「ヒーリング」に夢中になっている間、気が付かぬまに目の前にあった、自国の伝統的な技術をなくなってしまう。絶滅したものは戻ってこない。
その内に鍼灸治療を受けたいならば、欧米に渡るか中国風の拷問治療を受けることしかない。

現在多数の業界に渡り、「安く、安く、もっと安く」を求めている間、日本の確かな技術と品質を提供してくれる中小企業が片っ端から潰れ、最終的に品質の悪い、チャチな中国製海賊商品を手に入らなくなる。

私は外人だから何も分からない(よく言われる事!)が、こう言う時代の流れを見ると心が痛む。

Saturday, June 9, 2012

国民の知的財産

東洋医学、とりわけ鍼灸治療及び漢方薬は凡そ本国で1500年間絶え間なく使われ続けた事がこの治療法の臨床効果を立証しています。日本に鍼灸治療のような優れている伝統技術が沢山ある事の認識が現代の国民の中に不十分のため、外来のものや最先端の最新○○療法に目が奪われる事が残念ながら多いように見受けます。医療や福祉は財政難を直面しているから今こそ東洋医学の良さに注目されべきでしょう。しかし、東洋医学の良さに注目してしまうのは日本国民よりも欧米諸国の国民のようです。

日本は伝統的な宝物の宝庫である事が多くの国民が忘れられてしまうのは私にとって心を痛む事です。
上記の如く鍼灸(等)は本国で1500年間絶え間なく使われ続けているから、本来今更に「宣伝」などする必要がありません。私は開業の時こちらの治療院の「モット」を
*** 昔も今もよく効く – はり・きゅう ***
設定して、ゴム印やレターヘッドに使っている。

そして、治療するのは治療者にとって召命であって、営利目的の活動ではない。
東洋医学の知恵は全国民の共有知的財産であって、それを職業として使っている人は理想的では国民に無料で提供すべきだと考えています。
患者を治療するのは特殊な技能を要する有料のサービスとしても、その中に患者が自己管理できるような知識/知恵があれば何の躊躇いもなく患者に教えるべきです。
営業のため患者を成るべく長く通わせるのは治療者の使命に反するのではないでしょうか。

これが現在の主流である事実を毎日目の当たりにしないと行けないのは実に悲しいです。

経営と治療

自分の治療院はもう17年間を「経営」している。と言っても経営の事は全く分からない。今まで生活の基盤は翻訳であったため治療院は赤字でさえならなければ別に設ける必要もなかった。過去にいつも翻訳は自分の「本業」(飯の種)であって、鍼灸が私の天職だと思い込んでいたから、常に治療に関して理想論を追い求めた。
理想論も又難しいはなしだが、私は決して優れた学者でもないし、他に類の無い職人でもない。後者は特に残念です。自分は後200年の修業が必要だと思う。
No problem!

最近本業の収入が減り続けているため鍼灸師として「アルバイト」を探し始めた。
先日初めて何処かの治療院(殆ど整骨院しか求人案内出さない・・・)応募し、電話で僅かにお話をした。相手から先ず私は「営業」も出来るかと聞かれた。
営業 = 患者を来させる。
それは私個人の信念(http://www.einklang.com/Kanpo2003.htm)に反するとは仕事探しのばでは言えないかもしれない。
だが、自分が人生を通して大事にした信念は時給凡そ1000円程度で放棄する必要があれば、コンベニで同じ時給で葉たらいたほうが良い。

今風何処見ても「治療」=ビジネスと言う概念にどうも賛同できない。
治療するのは治療者にとって召命であって、営利目的の活動ではない。
そして、患者は患者!お客様のような「患者様」ではない。患者は患う者です。患っているから此方の能力にある限り助けるべきだ。

治療者は営業をして、商売上手で大儲けする事は私の感覚で何となく聖書に書かれている金持ちの話に聞こえる。営利目的で治療すると治療の目的と治療者の本来の姿が見えなくなるのではないかと心配する:

「金持ちが天国に入るのは駱駝が針の穴を通るより難しい。」
新約聖書(マタイ19章16-26節)に書かれている。
(一人の男がイエスに近寄って来て言った。「先生、永遠の命を得るには、どんな善いことをすればよいのでしょうか。」イエスは言われた。「なぜ、善いことについて、わたしに尋ねるのか。善い方はおひとりである。もし命を得たいのなら、掟を守りなさい。」
男が「どの掟ですか」と尋ねると、イエスは言われた。「『殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証するな、父母を敬え、また、隣人を自分のように愛しなさい。』」
そこで、この青年は言った。「そういうことはみな守ってきました。まだ何か欠けているでしょうか。」
イエスは言われた。「もし完全になりたいのなら、行って持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。」
青年はこの言葉を聞き、悲しみながら立ち去った。たくさんの財産を持っていたからである。)


私の「鍼灸仕事探し」は難しくなるだろう。

Saturday, April 14, 2012

「鍼で刺激」の記事

先日4月12日の夕刊、ページ9に「鍼で刺激」の記事ありました。
鍼そのものや鍼治療の効果を取り上げてくださるの大変結構で感謝します。

しかし・・・
下段半ばで「鍼の痛みには慣れないが、・・・」と患者の表現ありました。
つまり患者が治療を受けて、さされている鍼が常に痛いと読み取れます。
もしそのような治療を受けているのならその治療者には大いに問題あります!

もしそうであれば、それは日本の洗練されている伝統的技術の鍼治療の恥である事を指摘せざるを得ません。その治療者どのような肩書きがあろうと関係ありません。

ちゃんとした鍼は痛くない(鍼の響きはあるが、それは別です)し、お灸は熱くありません。(私は自分の子供に生まれた日にお灸しました!http://blogs.yahoo.co.jp/thoacu/62868342.html)

又は「鍼を刺す部位の数によるが、1回3000円-5000円だ」
お言葉ですが、個人的でこれが「邪道」だとしか思えません。
鍼治療の「治療」は常に「一つ」部位の数、かかる時間などは関係ありません。
人間を丸ごと相手にするため、そのようなケチな事は言うべきではありません。
http://www.einklang.com/Kanpo2003.htm

そのような(真面目な)一人の人間に対する一回全身治療を施せば現在の「医療費問題」にかなりの改善が得られると思います:

Wikipedia より:
「厚生労働省の発表によると、2010年度医療費総額は36兆6000億円で、前年度より1兆4000億円増加。また70歳以上の高齢者の医療費は16兆2000億円。」

その中に必要な医療費を何処にも削らないで所謂「無駄分」の正確の数字は恐らく何処にもないでしょうが、兆単位にあると略確信しています。

Tuesday, March 27, 2012

NHKは外人を付き合わないのか・・・

Logo of the NHK (Nippon Hōsō Kyōkai) 日本語: 日本放送...
Logo of the NHK (Nippon Hōsō Kyōkai) 日本語: 日本放送協会 3つのたまごロゴ (Photo credit: Wikipedia)
昨夜メールにてNHKで「問い合わせた」が、NHKのシステムのフォームでは自分の名前はあるべき形ではどうにも受け付けない
=普通のアルファベット文字、 = Thomas Blasejewicz
あるいは「正しい」カタカタ =トーマス ブラーゼイェーヴィッツ
両方はだめでした。

カタカナを化かせないとだめだった:
トマスブラゼイェヴィッツ

それはどういうつもりでしょうか。
外人をなるべく付き合わないことを表現しているのでしょうか。

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
NHK からの返事(抜粋):
ご指摘の趣旨がわかりかねますが、ご記入いただいた文字列は、
実際のお名前と異なるのでしょうか。

こちらのメールシステムに特定の対象を拒否するような設定はありません。
ただし絵文字、特殊記号など使用されると文字化けすることがあります。

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
私がそれに対して以下のように答えた:
私は外人ですので、私の名前は「全角」文字ではなく、半角文字で表すのは正しい:
Thomas Blasejewicz (特殊文字は何処にもない!)
横文字がそんなに大変であれば、何で貴社は自分の名前を横文字で表記するので しょうか= NHK
日本語の言葉をどうしても横文字で略する必要性は何処にあるでしょうか。

そしてそれを「全角カタカナ」で入力せよと要求されたら、自分の名前の正しい カタカナ表記:
トーマス ブラーゼイェーヴィッツ
もそちらのコンピュータ気分に合わせる必要あた。

コンピュータ技術が発達した今の時代ではこれが少なくとも失礼だと思います。
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Sunday, March 18, 2012

自信がないのかな・・・

全日本鍼灸学会は日本国内の最大で最も権威のある鍼灸関連学会であるとされているようで会員数に関してJSAMのHPで次の数字を見つけました。
平成22年3月31日では全日本鍼灸学会の会員数は以下の通りだった:
正会員 3,186
学生会員 174
学校学生会員 1,681
総計 5,069

2009年6月で"2nd JSAM International Symposium on Evidence-Based Acupuncture" と平行に行われた全日本鍼灸学会の総会において「外国人見学希望者を積極的受け入れる」事は正式採択された議案であった。
正式に採択されてから僅かの書類を作成し、学会誌やHPに募集を掛けたりするのは極めて大変な作業のようであったように見受けられます。採択されてから3年間も経ち、比較的最近で協力して下さる先生方の「リスト」が学会のHPに乗せられた:
http://en.jsam.jp/contents/020000t6JBM3/
現在学会のHPに協力して下さる先生方たった8名しか登録していません。

それは
正会員 3,186 → 8人=0.25%
総計 5,069 → 8人=0.16%
   である。

つまり、会員の内99.75%(99.84%;平均的99.8%)は「面倒くさい、興味ない、外人が嫌い、外人が怖い、英語が分からない、見られるのは恥ずかしい、自分の技が盗まれると心配している」(何れも実際に言われたことある)と思っていると解釈出来るようです。これで何で私は常に嫌われている/怒られている事も十分理解出来ます。
(この辺今手元に信頼出来る資料がない)  もし日本人はどこか外国で何かを見学、勉強しようとした際99.8%の確立で「面倒くさい、日本人は怖い、日本人が嫌い(これはあり得る)、日本語が分からないからだめ、自分の技が盗まれる」などの理由で断られるでしょうか。私はとてもそう思えません。

私は常に「外国人向け」の情報発信において→「日本は実に多彩な技、スタイルなどが見られる「宝島」である。是非一度来日してみて下さい。」と宣伝している。
5000人の会員を誇る国内最大規模の学会会員は誇りをもって、胸を張って自分の仕事(=天職?)に当たって自信あると思いましたが、上記の数字は会員の99.8%は自分の仕事に関して自信がないと解釈せざるを得ないのでしょうか。
何れにして昨年の原発事故の際で真面目に信頼出来る情報を公開しなかった事に関して全世界が怒ったりして、現時点放射汚染の状況はどうなっているかが分からない部分が多いため、当分来日したがる外国人は現れないでしょう。
(例外もある:
https://nyuwa.wordpress.com/2012/01/30/foreign-studies-incredible-return/)

私は日本人じゃないから声を上げられる立場ではありませんが、日本の鍼灸のためと思ったらこのような事態は日本にとってどれほどの損であるかと想像しますと・・・情けないように思います。
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Sunday, February 19, 2012

お灸は怖くないよ


夕方食事の後で何となく色々と古い写真が持ち出されて思い出話をした。
その中に添付の写真で見られるのは次男(現在24歳)が約2歳の頃お灸をして貰う。彼は軽度の喘息を持っているので、お灸すると幾分良くなると本人も感じたようだ。

「さあ、お灸するよ」といったらちゃんとそれらしくの体勢(江戸時代の民間療法を示す挿絵が思い出す光景)に入り、特別文句も言わなかった。

このような小さな子供にお灸が出来るなら、多彩な言い訳をしてお灸を避ける大人にも出来る。