Friday, December 28, 2012

医療費が膨らむ



読売新聞 12/26    「社会」36面

先日(12/26)に貴社の新聞36ページ「社会」で:
    膨らむ医療費に「ムダ」批判
を読ませていただきました。
私はドイツ人鍼灸師で34年ほど日本に住み、も20年以上前から類似の事を言い続けているが、通常無視されます。今更何という事もあるが、一応再び発言します。

ご存知のように鍼灸治療は保険適応されません。接骨院/整骨院の治療は整形外科と同じように利くにも拘わらず。しかし、それはそれでいいかもしれません。

問題:多数の(殆ど老人)患者が頻繁に比較的安い治療を受けに行きます。「10分チン」(何かの機械をかけて、タイマーを10分に設定し、チンしたら終わり)治療を受けますが、本人たちに聞きますと、所謂治療効果は殆ど(全く)ありません。
しかし、本人たちも治療のために病院や医院にいくのではありません:井戸端会議しに行きます。よって、施されている流れ作業の治療は「効く」筈ありません。その方々が望んでいる人間としての対応が満足されませんからです。

良い鍼灸治療は流れ作業で行えません。私の治療は通常一人当たり1時間以上、場合によって2-3時間も掛かります。治療そのもの以外お話を聞く、必要に応じて生活指導したりして、或いはその人が興味がありそうな分野で参考資料を紹介することもあります。

それによって、もし病状そのものに改善が見られなくても、患者本人の満足度が異なります。私は医者に掛かって有名な2分治療で「片付けられる」事が大嫌いです。私は、そして恐らく多くの患者も同じく、「診て貰った」気はしません。

国が地域に密着し、患者の生活を個人レベルで把握出来る鍼灸治療を少々応援(現在の形では全滅)してくれたら、医療費問題が改善できると私は信じています。

私のHPにも色々と書いてあります。もし興味ありましたら・・・
http://www.einklang.com/Japanese/Info3.htm#%E5%8C%BB%E7%99%82%E3%80%80%EF%BC%8D%E3%80%80%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%AE%E5%A4%9A%E3%81%84%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E

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