Saturday, November 20, 2010

東洋医学の知的財産

拝啓
私は時期に32年間日本に住んでいるドイツ人です。25年余り前に日本で鍼灸師の免許を取得して15年前に開業しました。荒れる日中関係の中で日本の政府、所謂「国」は中国から伝来されてから既に1500年(西洋医学の日本における応用は約150年)も経っている東洋医学の伝統=知的財産の保護や発展に感心を示さない事が私に不思議で仕方がありません。由来は中国であったとしても、日本人の国民性を考慮すれば、それ程長い年月を経て、何の「日本的な特色」が発展しない事はとても考えられません。
それなのに現在WFASやWHOは中国に押されて「国際標準化」及びISOの取得を強行しようとしています。他の民族の考え、提案は見もされないらしい、採決の際数で押しつぶされてしまいます。又、中国は「国策」として政府のバックアップと(膨大な)資金も提供しています。
中国の主張はそのまま通るならば、結果的に(東洋医学に関して)世界の知的独裁及び関連する経済部分 (big business!) にも単独支配になります。
日本人は自分の業績に関してもっと胸を張って自信を持って立ち上がるべきだと思います。今のままでは日本の良さは次々(この場合中国にて)押しつぶされてしまいます。私は日本でもないし、決して「愛国者」でもありませんが、日本人は自分の伝統的、保護すべき価値の高いものをいかにもお粗末しているのはとても見苦しい!

従って、ここで私は個人的日本の政府にお願いします:日頃テレビで放映されている国会の「議論」と名乗っている幼稚園の子どもの喧嘩(給料を貰う値する活動とはとても思えません)を少しの間でも結構ですが、止めて頂いて、政治家が騒いでいる内にどれ程の世界無形文化遺産がなくなる(生物でしたら=絶滅)事を考えて欲しい。このような伝統的な知的財産は日本人/日本の文化の基盤でもあるから、なくしてしまうと自分のアイデンティティ=自我同一性が失われる可能性が非常に高い。

それが私の自我同一性ではないからどうでも良いでしょうと思う事も出来るが、日本の事が好きですから22歳の若さで来日してから人生の半分以上この国にいる私はどうして放って置きたくないものです。

「敬具」と言う気分ではありません

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