治療と商売
(私個人の意見)
右にあるのは10年前週刊朝日の「漢方2003年」(毎年一度の特殊)に出た記事のタイトルでした。
常に治療院宛のDMには○○治療(?)法で○○月商や年商がどれ程儲かると書かれている物を頂く。
商売するのも大変結構でが、私はどうしても「商売」と「治療」
の概念が両立しない/してはならないと感じて仕方ない。
治療を施すのはある程度の出費と伴うから、掛かるお金を何かの方法で得ないと治療そのものは出来なくなるが、
治療=商売ではない。
治療は、今流行りのサロン形式でリラクゼーションやヒーリングなどを除いて、病に苦しんでいる人々をそれぞれの治療者の力ある限りを助けてあげる事だ。
いわば「人助け」。
ならば商売のために患者を**来させる**事は道徳に反する
と私は信じている。
治せるのは可能であれば、最小限の治療を施すのは治療者=職人の使命だ。
治療は金儲けのための手段であってはならない。
残念ながら今の保険診療の概念やシステムは
そう言った職人技を認めない。
社会福祉のあり方が問われる今の時代では
「手当て」を求める側=患者が治療を考える
好機である。
最終的治療/社会福祉をあり方を決定するのは
「医療消費者の意向」である。
私は安い仕事よりも、国が認めない職人らしい
仕事をしたい。